秀岳館高校

ボランティア

「自分たちにできることを」

~ 災害支援活動を通して育む心(寄り添い支え合って) ~

秀岳館高等学校は、これまで幾度となく自然災害に見舞われてきた熊本の地において、「自分たちにできることはないか。」という思いを大切にしながら、長年にわたり生徒会や部活動を中心とした災害支援活動に取り組んできました。

1 災害のたびに「自分たちにできること」

本校の災害支援の原点は1995年の阪神・淡路大震災にさかのぼります。高校生の小さな力であっても、被災された方々のために行動することの大切さを学んで以来、全国の被災地へ寄り添う活動を続けてきました。

【これまでの歩み】

  • 平成7年(1995)阪神・淡路大震災
    生徒会を中心に街頭募金活動を実施。行動することの大切さを学ぶ。
  • 平成23年(2011)東日本大震災
    ・岩手県釜石市の小学生(5、6年生)を八代市に招待し、本校行事でステージ共演。(ソーラン節)。
    ・福島県の避難所にて雅太鼓部が復興支援コンサートを開催し、心に寄り添う交流。
  • 平成28年(2016)熊本地震
    ・阿蘇地区や宇城地区など県内被災地へ生徒・職員で支援活動。
    ・本校の「NAKAGAWAアリーナ」を約2か月間、地域の避難所として開放。
  • 令和2年(2020)7月 熊本県南部豪雨
    ・発生翌日から被災地(人吉、球磨、葦北地区)へ生活用品を運ぶ支援活動。
    ・人吉市の商店街を中心に支援活動。芦北地区(田浦・佐敷)の民家や中学校での泥の搬出、片付けを支援。
    ・八代市坂本町では、災害支援団体(コミサポひろしま)と連携し、被災家屋の泥・砂利搬出や大門地区の公民館再建に取り組む。
    ・活動回数130回、延べ6,772人の生徒・職員が参加。
  • 令和7年(2025)8月 八代豪雨災害
    ・在校生の自宅や龍峯小学校プール等の泥の搬出・片付けを支援。
    ・活動回数10回、延べ394人が参加。

2 令和8年熊本地震「今、私たちにできること」

秀岳館高等学校は、2026年(令和8年)の熊本地震において自らも被災し、学校生活の立て直しを進める中にあります。しかし、そんな今だからこそ、「自分たちのことをしながらも、地域のためにできることはないか。」と、生徒・職員が話し合い災害支援活動を行っています。

~活動の記録~

・【8月1日(土)~8月24日(月)】避難所での物資支援(八代市総合体育館)

震災直後、激しい余震が続く中、約200名の寮生と職員は大きな不安の中にいました。その際、八代市や関係者の皆様が、私たちの安全のために八代総合体育館の小アリーナを避難所として快く提供してくださいました。心より感謝申し上げます。
 その後、「避難所の物資ボランティアの人手が足りない。」というお話を伺い、今度は私たちが恩返しをする番だと、柔道部・雅太鼓部・インターアクト部などの通学生を中心に、物資の整理や配布をお手伝いさせていただきました。地域の方々や運送会社の方々と共に汗を流した時間は、生徒たちにとってかけがえのない学びの場となりました。8月29日に「ニュースevery」で放映されました。

・【8月29日~8月31日】 心を通わせた炊き出し(鏡町コミュニティセンター)

・【8月29日(土)~8月31日(月)】心を通わせた炊き出し(鏡町コミュニティセンター)

寮生たちが帰寮すると、生徒会を中心に新たな支援の輪が広がりました。国際ボランティア学生協会(IVUSA)の大学生の皆様のご協力のもと、避難所の炊き出しをお手伝いさせていただきました。
 避難所生活の厳しさの中にあっても、おばあちゃんやお母さん方が優しく野菜の切り方を教えてくださり、私たちの心まで温かくなりました。「ありがとう。温かいご飯が一番うれしい。」と涙ぐんで喜んでくださる姿に、「支援をしているのではなく、私たちの方がたくさんの温もりをいただいているのだ。」と深く実感しました。

・【9月19日(土)】 感謝を込めた事務所の片付け(八代市旭中央通り)

日頃から本校を温かく支えてくださっている方の事務所が被災され、女子サッカー部49名・職員4名の計53名で、荷物の搬出や災害ゴミの片付けに伺いました。
 災害救援団体「コミサポひろしま」の小玉代表から効率的な分別の仕方を教わりながら、トラック6台分の重いロッカーなどを運び出しました。誰かの役に立てる喜びから、生徒たちの顔には自然と笑顔がこぼれ、その生き生きとした姿に、私たち職員も嬉しく思いました。

 

・【9月26日(土)】  サプライズに励まされたブロック塀撤去(八代市植柳町)

本校1年生の自宅の片付けと、地域の民家で崩れてしまったブロック塀の撤去作業を、雅太鼓部・女子野球部(3年生)・生徒会・職員の計16名で行いました。
 住民の方から「地震で辛かった気持ちが軽くなった。生徒からパワーをもらったよ。」と優しい言葉をかけていただき、胸が熱くなりました。さらに作業中、八代市出身のバドミントン元オリンピック選手・陣内貴美子さんが通りかかられ、「生徒たちへの差し入れに。」と飲み物を届けてくださるという温かいサプライズがありました。地元を想う先輩の優しさに触れ、一同元気をいただきました。

※10月以降も長期的な災害支援活動を行っていきます。活動の記録は、随時インスタグラムにて報告します。

3 災害支援を「学び」の場に

災害はいつ誰の身に起こるか分かりません。だからこそ本校は、被災した経験を「支援される側」だけで終わらせず、その経験を生かして「支えられる人から、支える人へ」と成長してほしいと願っています。

災害支援活動を通じて「相手の痛みを想像する力」「互いに支え合う力」「困難でも前を向いて行動する力」を身につけることが、本校のボランティア活動の大きな目的です。

災害を乗り越えるのは、決して一人の力ではできません。秀岳館高等学校は、これからも地域の皆様とともに歩みながら、社会に貢献できるような人材を育成します。

令和2年(2020)7月 熊本県南部豪雨

令和2年7月、私たちが住む熊本が豪雨被害を受けました。生徒たちの、「被害にあった方々を助けたい」という強い気持ちからボランティア活動が始まりました。家の中まで浸水し、家具や畳は使えない状態になってしまいました。全て取り出し、キレイにしていきます。

被害があったのは家だけではありません。道路や公園、畑などもたくさんの被害を受けました。たくさんの場所に足を運び、復旧のお手伝いをさせていただきました。それぞれの場所では、本校の生徒だけではなく、地域の方々やボランティア団体の方々と協力させていただく機会がありました。人が人を想い、活動することの素晴らしさを知りました。

泥出しや家具等の運び出しが終わったら、家の骨組みの掃除です。新しい家に生まれ変わるために、私たちにできる最大限の作業をしていきます。気持ちを込めて、掃除していきます。

ボランティアに行った生徒たちを拍手で出迎えるのも本校ならではです。その後学校に残っていた生徒や職員は作業で使った道具や帽子、手袋を協力して洗い、片付けを行います。

 

 

【坂本・大門地区】自治集会所へリフォーム

豪雨災害の被害に遭った家を復旧していく中で、様々な方と出会いました。坂本・大門地区の、あるお宅に住まわれていた方の家の手伝いをさせていただいた時の出来事です。元々、土砂出しや被災ゴミの片付けが終われば取り壊す予定だったそうですが、本校の生徒たちの働きぶりや綺麗になった家をご覧になったご家族が、このようにおっしゃいました。

「こんなに綺麗にしてもらって、解体するのは申し訳ないです。良ければ地区の自治集会所として使っていただけないでしょうか?」

そこで一緒に活動をさせていただいているボランティアのスペシャリスト「コミサポひろしま」の小玉さんがリフォームをされることになり、本校もお手伝いをさせていただくことになりました。取り壊される家が、生まれ変わることになったのです。

【 リフォーム完成後 】

本校の生徒とボランティア団体の方の協力のもと、ここまで綺麗になりました。

無事、大門地区の集会所として引き渡すことができました。

令和2年7月豪雨のボランティア実績(令和4年8月現在)

ボランティア実施回数:129回

延べ参加人数:6738人

0965-33-5134